ラピスラズリ / 山尾悠子 国書刊行会

ご訪問いただきありがとうございます。

今日は私が幻想文学小説で一番大好きで大切な本。

作者は山尾悠子さん、 国書刊行会から出版されているラピスラズリという本です

本当に何度も読み返しました。

こんなに何度も読み返した本も珍しいです。

不出世の幻想小説家が
ふたたび世に問う
人形と冬眠者と聖フランチェスコの物語

本屋さんで初めて出会ったとき、その装丁の美しさに一目惚れしました。

さらに帯に書かれていた「冬眠者とフランチェスコ」のキーワードにもセンサー反応。

そのまま手に取りレジに行きそうでしたが、大事なのは内容です。

箱からそっと取り出し、まず目次を読みました・・・

銅板

閑日

竃の秋

トビアス

青金石

さらに頁をめくると

壁の画に凝ったラピスラズリの青、聖母の緋色、聖人たちの金泥に撒かれるミルトの花々。

罅割れたフレスコ画の聖人は緑の木陰で野の小鳥たちを集めて説教をする。

気が触れたように舞い狂う落ち葉となってすべてが掻き消されていく刹那、

垣間みたものは得難い永遠の少女、或いはかんむりを頭に冠った木偶の古い人形、

これは古びた竃の石が囁く秋の枯れ葉のものがたり。

・・・買うしかありませんでした。

本当に大切な本ですので、誰にも言わずひっそりしまっておきたいくらいなのですが。

とにかく、文章を読んでいるだけでうっとりしてしまいますね。

日本語の美しさ、日本人で良かったと思う幸せな瞬間です。

本好きな方にはきっとこの作家さんの文章が好きって方がいらっしゃいますよね。

私は日本人作家さんで文章が好きな方が3名。

澁澤龍彦さん

山尾悠子さん

中井英夫さん

特にこの3名の方々の文章が大好きなのです。

まあ、嗜好バレバレですね。

山尾悠子さんの文章は硬質で無駄はなく、ぴたっと完璧に嵌まる言葉が美しい。

難解ですが、不快感や戸惑いはありません。

ジャン・ジュネの文章は読んでるだけで、トリップしますからね。

(ぐらついて、脳みそ揺れちゃうのがジュネだから、それはそれで好きです。)

ジュネは足元も頭も揺らいできますが、山尾悠子さんの文章は心地よい揺れがくるんです。笑

この感じわかっていただけるとうれしいのですが。笑

やはり好きな本を語るのは楽しいですね。

お読みいただきありがとうございます。