100分で名著。アドラー③「全ての悩みは対人関係の悩みである。」

100分で名著。アドラー第3回目はアドラーの考える他人とのつき合い方についてです。

アドラーは全ての悩みは対人関係の悩みであると考えました。

究極的には、われわれの人生において対人関係以外の悩みはないようにみえる。
そしてそれらの問題は他者に関心を持っている時にだけ解決できるのである。

人はひとりではいきられない。
他者と関わりながら豊かに生きるには?

アドラー『人生の意味の心理学』 2016年2月 (100分 de 名著)

100分で名著。アドラーは今回で3回目。なかなか鋭く切り込んできます。笑
それだけに、学ぶことも多いです。
今回は対人関係についてです。
全ての悩みは対人関係の悩みである。
そう言われても素直に納得できません。笑
自分の悩みであるはずなのに。。。
ですが対人関係で悩んでいる方、多いですよね?両親との葛藤。子どもの進路について。威圧的な上司や役に立たない部下。いじめ。これらすべて他者からもたらされる悩みです。アドラーが言うように全ての悩みは対人関係の悩みからというばも大げさではないかもしれません。今回はアドラーから対人関係についてのヒントを学んでいこうと思います。

孤独。

孤独に人間は苦しみます。結婚したり、人と関わることをするわけです。でも他人がいてこその孤独であるのです。
他人がいなければ孤独すらないのです。結婚できないという悩みすらありません。

死。

愛する人との分かれは最大の苦しみでもあります。
その苦しみも対人関係から生まれます。大切な人と別れる苦しみが死である。死もまた対人関係であるわけです。

コンプレックス。

自分が太っていることがコンプレックスだとします。それは他人と比べて太っているからコンプレックスで悩むわけですよね。他人がいなければ比べることもないから、悩むこともない。
結婚できない悩みは。他人がいなければ結婚できないという悩みも存在しません。

ということは内面の悩みなんて本当はないのでしょうか??
やはりアドラーの言うように、すべての悩みは対人関係であるという言葉が腑に落ちてきました。

アドラーは全ての行動には相手役がいると考えます。
相手役の他者を敵と考える人の多くは自分が世界の中心にいるという意識をもっています。

その典型的なケースは広場恐怖症の人。家に引きこもって外に出られない人のことです。

みられることを恐れているように見えますがそうではないのです。
外に出ると自分が多数の中の1人でしかない。

広場恐怖症の人は本当はみんなに注目されてたい。中心でいたいのです。

原因は幼い頃甘やかされていたことがあげられます。

アドラーは甘やかすことに厳しい、、、
こどもに全てを与え甘やかして育ててしまうとその子どもは大人になってから他者に依存してしまう。他者が自分になにをしてくれるかばかりを見るようになってしまいます。

分かりやすい例が夜尿症。

おねしょですね。

親が困ることをあえて、する。気を引こうとする。
昼はおねしょしないのに夜だけおねしょをする。違和感ありますよね。

MCの伊集院光さんがおねしょに共感されていました。

伊集院さんの兄は身体の弱く両親が付きっきりだったそうです。
姉も唯一の長女であり、注目されている。
対して次男の自分は注目されていない。「しっかりしててえらい。良くできた子。とされ甘え方がわからなかったそうです。

だから、おねしょをすることで、注目されたかった。小学生のころ毎日のようにおねしょしていたようです。
おねしょをすると、布団が濡れてしまい親の部屋で一緒に寝ることができてそれが嬉しかったそうです。
なんだか切ないですね。でも気持ちはわかります。

で、伊集院さん。おねしょが終わると次はグレたそうです。
結局おねしょしても辛いだけ。ハイリスクだと思って次はグレたほうがかっこいいと思ってグレたそうです。グレたのも親にみて欲しかったからですよね。親との関係を改善しないかぎり、気を引こうとする行為は形が変わるだけで終わらないのです。

ポイント①承認欲求

承認欲求とは、ほめられたい認められたい欲求のこと。

承認欲求が強すぎると生きていく上で問題が出てきます。

人生はギブ&ギブ。

ギブ&テイクだと思っていると辛くなる。これだけのことしたから、これだけのものを返して欲しいというギブ&テイクの考えでいると、ギブしてもテイクがないと不満がつのります。

ギブ&ギブ!
そう割り切り、承認されることほめられることを求めなければ楽になります。

ポイント②課題の分離

アドラーは課題の分離を雨に例えてときました。

降っている雨を傘で防ぐことはできても、雨を止めることはできません。

他者の感情も雨と同じ。力で押さえ込もうとしてもかえることはできない。

つまり他人の課題に無理に踏み込もうとせず課題の分離をすべきだとアドラーは考えたのです。

例。

娘は夢のため、美術大学に行きたい。でも親の期待に答えたいという思いもある。
母親は娘が将来美術で食べていけるとは思えないから国立に行って欲しい。辛い道を歩んで欲しくない。。

さて。
この状況、課題の分離ができていないとアドラーは言います。

進路を決めるのは娘の課題。
国立に行って欲しいと望むのは親の課題。
美術大学にいきたいという娘の感情を力で押さえ込むことは違うのです。
娘の親の期待に答えたいという思いは承認欲求です。褒められたい、親に喜ばれたいという目的で、進路を希望の美術大学から国立に変えること。
大切なのは自分で決めることです。
他人の課題を切り捨てよ。
進学に失敗して困るのは娘です。
いい人生を歩んで欲しいと思うのは親の課題です。

「それは誰の課題であるのか?」を考えてみる。
あらゆる対人関係のトラブルは人の課題に土足で踏み込むことから起こっている。

決して、自分の課題ではないからと娘に無関心になるわけではありません。アドバイスはする。しかし支配はできない。涼しい関係であること。

勉強しないのは誰の課題?子どもの課題です。困るのは子どもです。
親の課題ではありません。親が悩むことではないんです。

そして勉強しない子どもの進路を心配するのは、親の課題。

課題をしっかり分離することが大切。

対人関係のカードは自分が握っている。そうアドラーは言います。

対人関係のまとめとしては

  • 今の自分の悩みは、自分の課題であるのか、認識する。
  • 課題を分離するが他人との関係を切るわけではない。
  • アドバイスはするけれど支配はしない。
  • 人は変えられない。でも自分は変えられる。
  • ギブ&テイクではなくギブ&ギブであること。

アドラーから学ぶ他者との関係で注意すべきポイントはこんなかんじでしょうか。

私はギブ&ギブという考えにとても共感しました。テイクを求めるから苦しいわけです。まずはギブ。その先は気にしない^^。そして他人の課題に踏み込まないこと。

なるほど、と思うアドラーです。次回が最後。最後は何がくるのでしょうか。ドキドキ。笑
お読みいただきありがとうございます。

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